静稽会では「居合」「剣術」「試斬」を三大稽古と考えております。居合稽古と剣術稽古で学んだ正しい形で斬れるかどうかを検証するために試斬会を実施しております。
ただし、試斬稽古は希望者かつ技術レベルを認めれた方に限ります。
静稽会の試斬はただ斬れれば良いというものではありません。日常稽古している美しい形で斬る事を最終目標にしています。また試斬はいかに平常心でいられるかが問われる大事な稽古です。間合いや刃筋の技術だけではありません。どこまでも心を磨く稽古と考えています。
試斬会は真剣を持っていない方でも参加できます。(刀の使用料を頂きます。)
主に静稽会独自の形稽古を行いますが、他流派の形についても研究対象として稽古することもあります。稽古には真剣(もしくは模擬刀)、木刀などを使用します。 静稽会は美しい形にも拘ります。美しい形は無駄を削いだ合理的な動きの向こう側にあります。 また、よりリアルな居合を稽古する目的で対戦形での稽古も行います。
対戦形での居合形稽古です。居合の稽古では一人での稽古になりますが、より迫力ある形にするには相手との間合いや捌きが必要となります。静稽会では対戦形での居合を通じて、間合いや相手の動きを読んだ捌きを稽古して、よりリアルな居合を目指しています。(対戦形は決して勝敗をつけるものではなくあくまで形です)
居合稽古と同じく、独自の形稽古を行います。木刀を使用します。場合に応じて柔術や体術も行います。
一畳・半畳の畳表を斬ります。斬れれば良いという考え方ではありません。最終的には稽古形で斬ることが目標です。袈裟斬り、逆袈裟斬り、形での試斬等を行う事が出来ます。会員は誰でも参加が可能ですが、技量を見極めてからの参加となります。
2020.12.20 本格的に試斬会始動!この日は固定していない畳表巻を斬ってみました。
また、振りかぶりや斬り方にも少し変化を加えて稽古しました。
2014年7月6日再び某大手広告代理店からの要請による試斬会撮影が実施されました。
朝8時、撮影準備開始から撮影終了まで約6時間。
緊張の中、無事撮影が終了しました。
そんなプロによる撮影会のショットです。
脇差による試斬です。通常の刀とは違って脇差は短く、その分、体の軸をブレさずに体と刀が一致した動きにならないと斬れません。
同じく、脇差による試斬です。
「袖返し」という技です。逆袈裟に斬り上げ、切り取られた畳表が落下するまでの間に、刀を返して袈裟に斬ります。
高速度撮影による画像です。切り取られた畳表が落下するまでに斬られている様子がよく解ります。