動きを考える

刀の振り方を考える時、例えば身体を軸を中心として軸から肩、肩から肘、肘から手首と3つに分割します。
肩を支点に振る、肘を支点に振る、手首を支点に振る。
刀を振る場合にどれかを支点にしている動きをしがちです。
しかしこの動きは威力、スピード面でお勧めできません。
加えて支点には大きな負荷がかかるためその部分を痛めてしまいます。
ではどうするか?
すべてを同時進行させます。
刀を振るという「仕事」を身体のあらゆる部分を使って完了させます。
そしてこの動きを稽古していくとより正確な動きも習得できるようになります。


それから動きの中で軸がぶれないようにするのは難しいことですがものすごく大切なことです。
足を踏み変えても重心が左右に移動しない動き。
子供のころ忍者のように水の上を歩くなんてことを考えたことがあるかもしれませんが、
もしかしたらそれに近いかもしれません。

静稽会では足を前後に置いた状態で左右の足を入れ替える稽古をやります。
しかし飛びあがらないでというのが条件です。
ぜひやってみてください。
結構難しいですよ。

出来た方は今度は足だけではなく体軸を中心に半身の入れ替えをやってみてください。
もちろんこちらも上に飛びあがらずに。

この動きは抜刀の際の重要な動きにつながります。