凄み

日本がW杯5連続出場をかけて闘っていたころ
稽古場で稽古総見に向けて汗だくで地味な稽古をしておりました(笑)

 

稽古の終わりにそれぞれ演武予定の居合形を実施しましたが、
そこで発見したことがありました。

 

Mさんが演武した形の中で断トツで出来の良い形は抜打でした。
また、Sさんが演武した形の中では断トツで出来の良い形は本腰でした。

 

実はMさんは試斬で抜打を外したことがありません。

100%斬ります。
また、Sさんの本腰も試斬100%の成功率です。

お二人の斬れる形にはリアリティがあります。
凄みと言っていいでしょう。

 

静稽会では居合形で稽古通りに「斬る」ことを目指していますが、
私は居合形→試斬という一方通行的な感覚でとらえていたのかもしれません。
しかし、「斬る」ことによって徹底的に無駄を削いだ美しさや自信、迫力、リアリティ等々が凄みとして居合形にフィードバックしていると感じました。

さらに踏み込んで言えば「気」を感じました。

これって凄い!

 

演武に感動しながら稽古を終え、帰宅したころ日本のW杯5連続出場が決まっておりました。
おめでとうございます!