GWの過ごし方

GWは稽古を楽しんでおりますが、それ以外にも「土方歳三日記」なるものも楽しみながら読んでます。


新撰組の顛末記としては永倉新八の「新撰組顛末記」があります。
こちらはだいぶ前に読みました。


この永倉新八という人は大正4年、77才まで生きました。新撰組当時は二番組長としてその剣技の凄さは知られるところです。
読み物としてはとても面白く、生々しい新撰組の内情も書かれてますが、歴史的資料としては随分とあやしいところもあるようです。

この「土方歳三日記」なるものは日記や手紙などの記録を時系列的に出来事を並べてあり、なかなか興味深い。


例えば文久三年8月13日は芹澤鴨が大和屋焼き討ち事件を起こした日。実はこの日は新撰組(正確には壬生浪士組)が大坂力士と乱闘事件を起こした後、和解の相撲興行を実施した日と同じ日。新撰組の内紛が芹澤鴨の水戸派と近藤勇の会津派の対立、武士と非武士の対立と言った構図で捉えられる象徴的出来事に見えます。


8月14日には島原の角屋で芹澤鴨は大暴れ。8月18日は会津、薩摩の政変。長州が都を追われた日。9月16日に芹澤鴨は暗殺されます。
それぞれの事件がこんなにも短い間に起こったことは驚きですが、それだけ風雲急を告げる時代の流れの速さが感じられます。

この辺の好きな方は合わせて、「京都守護職始末」もお薦めです。当時、「志士」といわれた「アウトロー」がどんなことをしたかが書かれています。教科書には載っていないことです。


小説よりも日記や手記、手紙などの方がリアリティがあって好きです。


やや長くなりました(^。^;)