老人の正体

頭の中にこびりついているある写真があります。

相当古い写真です。
ピントも少し合っていません。

所々ぼんやりとして霞がかかっているようです。

細身の老人が座った状態から鋭く刀を抜きつけている瞬間です。
写真からでも相当な速さであることが想像されます。

横一文字に抜きつける瞬間でしょうか?

右足は大きく踏み出し、膝よりも足が大きく前に出ています。

この足を出すタイミング、その勢い、鞘引き、股関節の柔らかさ、半身の切り方、等々すべてが尋常ではありません。

この写真の抜きつけを実際にやってみると分かりますが、相当難易度が高いことがわかります。

さらにはこの状態で軸を保つのは至難の技です。
この老人はただ者ではない!

この老人の正体は中山博道氏だそうです。