秋山小兵衛

ご存知、「剣客商売」の主人公です。

池波正太郎の設定では背が低く(だから小兵衛?)、年齢はもうすぐ還暦、それまで剣の道に邁進していたが、ある時から女に目覚めたとあります。

 

「剣客商売」では嶋岡礼蔵という老武士が出てくる場面があります。
この嶋岡は小兵衛より三つ下の弟弟子で両者の師範である辻平右衛門の道場では龍虎と評判だったという人物として描かれています。
いろいろあって嶋岡は因果なうらみをかって殺されてしまいます。

小兵衛は敵の元に向かうことになるのですが・・・。
後は「剣客商売」をお読み下さい。

 

その小兵衛の言葉です。
「剣客というものは、好むと好まざるとにかかわらず、勝ち残り生き残るたびに、人のうらみを背負わなければならぬ」

 

若い時から剣術ひとすじに生きてきたという小兵衛の老後は四十歳も年下のおはるに隠れて欲に溺れたジジイとして優雅に生きています。


根深汁のにおいが染み込んだ息子の大治郎とは違います。