究極のクロスカウンター

子供のころに夢中で「あしたのジョー」を読んだ記憶があります。同じ時期に「巨人の星」もありましたが、私の中ではやっぱり圧倒的に「あしたのジョー」でした。

 

その主人公の矢吹丈が放つ必殺パンチがクロスカウンター。これを学校で友達相手にスローモーションでマネしてました(笑)

まあ私の田舎では何と言っても「巨人の星」の方がメジャーだったので、今考えると相手をしてくれた友達もさぞかし迷惑だったと思います。

 

ジョーの必殺技のクロスカウンターですが、マンガですと相打ちでジョー自身も相当なダメージを食らっています。もちろん本当のクロスカウンターは相打ちではありません。相手の左ストレートに対して相手の腕の外側に交差する様に右フックを打ち込み相手にダメージを与える高等技術です。

 

剣術にもクロスカウンターのような高等技術があります。流派によって名前は違いますが、「合撃」や「切り落とし」などと言われます。真っ向に斬ってくる相手に同じく真っ向に斬って(切り落として)勝ちを取ります。
なんでそれで勝てるの?
勝てるんです!

 

ただこの技はシンプルであるが故に、言うは易し行うは難し。立ち合いでは死ぬほどの稽古と死ぬ覚悟がないと出来ない技だと思います。

日本刀の構造を熟知した必殺技。まさに究極の「クロスカウンター」と言えるかも知れません。