ダルマが知る重さ

坐禅を始めて5年程になります。


坐禅では線香一本が燃え尽きる時間を坐ります。だいたい一本30〜40分です。私の参加している坐禅会では休憩を入れて線香二本分の時間を坐ります。

 

当初痺れて痛かった足もなくなり、辛さが増す二本目の苦しさもなくなりました。それまで重いと感じていた腕もなくなりました。

このまま行くと私は手足のないダルマになってしまうのではないかと思ったりします(笑)

 

坐ると身体が本能的に一番楽な姿勢を探して動き始めます。最初の頃はそれが分からず、いつまでも探し続けていました。今では坐ったらじきにピタッときます。後は終わるまでそのままです。坐り慣れていない人にとっては10分でも坐ることは苦痛です。私もその苦痛を経験しました。

 

しかし坐ることで味わう身体的苦痛との対話は究極の武術稽古なのではないかと思うようになりました。

 

これも最近のことですが、これまでとは違う意味で刀の重さを感じます。