手のひらの妙

最近、クロスバイクで長距離を走るようになって気がついたことがあります。

 

クロスバイクはハンドルがほぼ横一文字に設置されているので、ハンドルを素直に握ると手のひらは下に向きます。
実はこの状態のままロングライドしているとどういう訳か身体が辛くなってきます。

 

そこでクロスバイクでロングライドする時に辛くならないように「バーエンドバー」という道具があります。これをつけると横一文字のハンドルに縦に二つツノをつけたような形(牛角)になります。疲れてくるとその縦のバーエンドバーを握ります。すると手のひらは内側に横を向くことになる訳ですが、これが結構効きます。身体はグンと楽になります。

 

さらに坐禅では法界定印と言って手のひらを上にして、右手の上に左の手をのせて両手の親指を自然に合わせます。組み合わせた手は、丹田あたりのところにつけ、両手の親指はかすかに接触させます。これが坐禅で長く坐れる手のひらスタイルです。
瞑想でも手のひらを上に向けているスタイルが多いように感じます。


実は人間の手のひらは元々下を向いていないのものらしいです。

普段パソコンなどを使って仕事をしている人は手のひらを下に向けている時間は相当長くなりますが、本来は無理な手のひらスタイルなんでしょうね。

 

仰向けで、手のひらを天井に向けて眠ると胸が開いて呼吸も楽になるそうです。睡眠の質が上がり、猫背も矯正されて肩こり改善にもつながると言われます。


感覚的に言えば手のひらが下を向いている時は「攻撃」、上を向いている時は「癒し」という感じでしょうか。

う〜ん。でも私は自然と手のひらを下に向けて眠ってます。こっちが落ち着きます。


これって何か武術的なものに応用出来ないでしょうかねぇ。
そう言えば「虎ひしぎ」なんていうのがありましたけど・・・