胡坐からの立ち上がり

先日、稽古の休憩中に

 

「胡座姿勢から手を使わずに真っ直ぐ立てるか?」

 

という話になりました。
これが意外に出来ないんです。

 

以前にもこの静稽録に書いたと思いますが、私の家はテーブルではなくちゃぶ台です。
ですから食事の時などには床に胡座か正座で座ります。

 

ある時、私が胡座姿勢のまま両手に皿を持って真っ直ぐ立ち上がると、妻が

 

「変な立ち方〜(笑)」

 

これまでも当たり前のようにやっていたんですが、妻は初めて気がついたようです。

そこで妻も出来るか試してもらうと、これが出来ないんです。ピクリとも動かない。

 

こんなことは誰でも出来ると思っていたので出来ないのは妻だけだろうと静稽会の方達にも試してもらいました。
なんと出来ない方が多いのでビックリしました。

 

静稽会Hさんの説では胡座姿勢時点ですでに違うとのこと。要は足が身体の下に入るか入らないかの違いで、股関節が柔らかいかどうかの違いではないかと言うのです。

 

本当の理由はわかりませんが、私は現代人の生活スタイルにも原因があるのではないかと考えています。

 

椅子からの立ち上がり方と胡座(正座)からの立ち上がり方はかなり違います。


居合や茶道などの立ち上がりでは「煙が立ちのぼるようにスーッと立ちなさい」と言われますが、椅子に慣れた現代人には結構難しい動作なのではないかと思います。日常の小さな動作の積み重ねは長い年月で大きな変化をもたらします。

 

胡座からの立ち上がりの問題は股関節の問題に加えて、現代では日常的にあまり使われなくなった筋肉の問題でもあると考えています。