シャドーロール

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

昨年の有馬記念はクロノジェネシスでしたね。テレビで観てましたが、第3コーナー手前からドンドン順位を上げて、第4コーナーを周ったところからの走りは圧巻でした。間近であの臨場感を味わえなかったのは残念でした。

 

馬というのはものすごく臆病な動物なんだそうです。

昔、「シャドーロールの怪物」と言われた馬がいました。歴史に残る名馬ナリタブライアンです。私も随分とこの馬に志を託した記憶があります。

 

「シャドーロール」は馬の広い視界の一部をさえぎるため、周囲を過度に気にする神経質な馬をレースに集中させる効果があるといわれています。似たようなものに馬面横に付ける「チークピーシーズ」というのもあります。

 

 

他にも「メンコ」という覆面のようなものを被せる馬もいます。これは耳を塞いで音に敏感な馬を落ち着かせる効果があります。

 

 

さらには視野を狭める「ブリンカー」、ビックリするのは「ホライゾネット」と言うのもあります。これなどはメッシュ状のもので目を完全に覆ってしまいます。

 

 

ナリタブライアンも自分自身の影や脚に怯えてしまう臆病な馬だったそうです。

ところがシャドーロールをつけて走るようになると見違えるような名馬になったというわけです。

 

見え過ぎることが障害になるというのも面白い話です。

武術でも人生でも同じような人を見かけます。