2022年令和4年壬寅

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。

 

今年は寅年ですね。

正確にいうと壬寅(みずのえとら)となります。

 

よく十二支(じゅうにし)といいますが、これはよくご存知の子(ね)、丑(うし)、寅(とら)・・・の12種類の動物(動物とは言えないのもいますが)になぞらえたものです。

この十二支(じゅうにし)が干支(えと)の意味で使われることもありますが、本来は十干十二支(じっかんじゅうにし)を略したものです。

 

あまり聞き慣れない十干ですが、甲(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、戊(つちのえ)、己(つちのと)、庚(かのえ)、辛(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)です。

 

最初の甲乙丙丁(こうおつへいてい)はどこかで聞いたことがあるかもしれません。昔の通信簿はこれでつけられました。私の時代は違いますよ(笑)。もっと昔の話です。

例えば「甲乙つけ難い」なんて言いますよね。最近では「鬼滅の刃」の鬼殺隊の階級にも使われています。

 

干支は十干と十二支を組み合わせたものです。二つの順番通りの組み合わせが60通りで還暦の出来上がりとなります。

 

甲子園は甲子(きのえね)の年に竣工したことで名付けられましたし、戊辰戦争も同じ理由です。

 

そんな訳で2022年(令和4年)は十干では壬、十二支では寅となり、干支では壬寅(みずのえとら)となります。

 

寅は虎ですが、「決断力」や「才覚」の象徴だったり、「始まり」の意味もあって縁起が良い動物とされています。また壬(みずのえ)は十干の九番目で陽、その読みの通り水で海や大河を象徴してます。

今年は大海に明るく漕ぎ出すような年になるかも知れません。

 

さて強い虎ですが、そんな虎にも恐れる動物がいます。

それは象です。しかし、象は竹林に入った虎には手が出せません。

象は竹林では牙が引っかかって身動きが取れなくなるからです。よく目貫などで竹に虎の意匠があるのはそんな理由からです。

 

新年から話があちこち飛びすぎましたね。

それにしても日本は西暦、和暦、干支などがあってなかなか複雑です。

でも意味のないものは無いと言う目で見るとそこには面白い景色が見えてきます。

 

今年も好奇心の赴くままに静稽録を書こうと思ってます。よろしくお願いします!