円安の思い出

最近の円安で思い出すことがあります。

 

ふた昔以上前の話です。

お正月に妻の実家に挨拶に行った帰りに向こうから見知った人が歩いてきました。

ただ顔に見覚えはあるが名前が思い出せない・・・どうしよう・・・

 

一本道の向こうから段々近づいてくる。

あ〜目が合ってしまった。

 

お正月ということもあり、挨拶ぐらいしないとまずいと思った私はとっさにおそらくどこか付き合いのある会社の社長か役員であろうと目星をつけて、思い切ってこちらから挨拶をしました。

 

「明けましておめでとうございます!」

「あ〜明けましておめでとうございます」

「今年は良い年になると良いですねー」

「そうあって欲しいものです」

「今年も引き続きよろしくお願いします。それでは失礼致します」

「それでは」

 

おそらくこんな当たり障りのない感じの会話を交わして別れたと記憶しています。

あ〜なんとか切り抜けた〜と思いつつ、それにしても誰だっけなあ?

 

家に帰ってからも思い出せません。

夕飯を食べ、風呂から出てテレビをつけてみると、なんと!その人が出てました。

 

その当時、世はまさに円安でした。

そんな時に大胆な為替介入し「ミスター円」と言われた大蔵官僚の榊原英資氏がテレビで話していました。

 

あっ!昼間挨拶した人だ!

 

もちろんそれまで会ったこともありません。あ〜やっちまった!

「ミスター円」はきっと「誰だコイツ?」と思って挨拶したんだろうなあ。

 

円安のニュースを目にすると思い出します(笑)