イップス

私のお墓の前で泣かないでください〜♪

 

「千の風になって」を歌うテノール歌手の秋川雅史さんは彫刻家としても有名です。

 

その秋川さんは歌の練習はテレビを見ながらやるそうです。

私はてっきりプロ歌手の方は静かなところで集中して練習するものだと思っていました。

秋川さんはこの方が良い練習が出来ると言います。

 

また彫刻も歌を歌いながら適当にやるとバランスの良い像が彫れるそうです。

例えば手ばかり気にしていると手が全体に比して小さくなってしまうそうで、気を全体に散らしながらやると良いものが出来ると言います。

 

居合でも例えば歩き方ばかりに気をとらわれると動きがロボットの様になってしまうことがあります。

 

細かなところまで神経を行き渡らせることは大切ですが、そればかりに集中していると「イップス」に陥る可能性もあります。

 

それまでスムーズに出来ていたことが突然出来なくなる「イップス」。

 

「階段イップス」が有名です。

ある日突然、リズミカルに階段を降りられなくなります。

段差を意識し過ぎて降りようとするとぎこちなくなったり、手すりがないと降りられなくなったりします。

 

私も以前、足元を見ながら長い階段をリズミカルに降りていた時に突然、足をどう出したら良いかわからなくなって落ちそうになったことがあります。

ああこれが「階段イップス」かと思いました。体験した人は結構いるかもしれません。

 

稽古でもあまり意識を一箇所に集中し過ぎるのも考えものです。