市川稽古

静稽会は都内4ヶ所と千葉県市川市で稽古をしています。

中でも2011年の設立以来、最も長い「歴史」がある稽古場が市川稽古場です。

 

市川稽古は普段の稽古以外にやや実験的な稽古も行います。現行稽古形のブラッシュアップや他流稽古のトライアルなどいろんなことを試します。

 

トライアルを繰り返し紆余曲折を経て元に戻ったりすることもあります。

「な〜んだ」と思われるかもしれませんが、それは決して無駄なことではありません。そこに深い意味やより新しい動きの発見があったりするので、先々の稽古の見通しがつくレベルアップした動きにつながっていきます。

 

最近ではドラマや映画を2倍速、3倍速で観るなど「タイパ」重視の人も多いようですが、ゆっくり腰を据えて向き合い、じっくりと稽古を味わうのも良いものです。

もしかしたらこれが一番近道なのかもしれません。

達人が辿った道を教わったとしても結局それは他人が辿った道ですから。

 

そう言えば市川には創建が平安朝にまで遡る葛飾八幡宮という古い神社があります。宇多天皇の勅願によって京都の石清水八幡宮より勧進し、下総の国総鎮守として鎮守したのが始まりだそうです。

 

市川稽古はそんな歴史ある葛飾八幡宮に見守られています。

 

ちなみにこの神社には樹齢1200年の大きな千本公孫樹(せんぼんいちょう)や立派な随神門などもあります。