昔は正月に「餅つき」をしている家をよく見かけました。
最近ではお笑い芸人クールポコ。の餅つき芸くらいでしか見たことがないという人が多いかもしれません。
ましてや実際に杵と臼で「餅つき」をしたという人は少ないと思います。
私は小さい頃に母の実家で何度か「餅つき」をしたことがありますが、子供にはなかなか難しいです。
重く大きな杵の端に柄がついているために、真っ直ぐ打ち下ろさないと杵が横倒しになって臼の口に当たってしまいます。
コツは握り込み過ぎず、踏ん張らず、振り下ろすというよりも力を抜いて杵を真っ直ぐ落とす気持ちでやると上手くいきます。
慣れてくると力の抜きどころがわかってきます。
それから玉鋼の鍛錬に使う大槌(向槌とも言います)も体験させていただいたことがあります。師匠の相槌に合わせて槌の口(平らな面)の角が当たらないように、かつ求められた場所に正確に振り下ろさなければならないという難易度は別次元です。
「振り下ろす」というより大槌と一緒に自分も落ちるような、なんとも形容しがたい体験でした。
さらに映画「七人の侍」の中では「薪割り」をしている武士をスカウトするシーンがあります。
甲野善紀氏の薪割り術というのもあるようですし「薪割り」と剣術の関係も濃厚なようです。
2019年4月19日の静稽録「福沢諭吉と居合」で晩年の福沢諭吉の居合数抜き千本が出来たのは毎日一臼の「米つき」をしていたからではないかと書きました。
そう考えるとやはり・・・
「餅つき」も・・・
餅つき芸人クールポコ。は最近では高速「餅つき」も出来るようになったそうです。
「男は黙って餅つき!」
クールポコ。あなどれない!
・・・かもしれません(笑)
やっちまったな〜!