数学は苦手です。
数学の時間は苦痛でしかなかった・・・
先日、NHKの朝ドラ「あんぱん」で医師の叔父さんが数学の苦手な甥にこんなアドバイスをしていました。
「数学が苦手なら解き方を全部丸暗記すればいい」
実は私もこの方法で数学の成績は決して悪くはありませんでした。
しかし・・・成績のために「丸暗記」したものは時と共に消えて今では破片すら残っていません。
成績のためだけに「丸暗記」をした結果、数学の本質も楽しさも知らないまま今に至ってしまいました。
「丸暗記」が全てダメとは言いませんが、そんな経験から「丸暗記」というものに少し抵抗感がある私です。
それは稽古のやり方にも反映されています。
まずは体で感じ取ることを優先して稽古をします。
なるべく頭で「丸暗記」しないように。
同じ稽古を何度も何度も失敗しながら繰り返します。とにかく時間がかかります。
するとやがて体が何かを感じ取る瞬間がやって来ます。
後にそれがその稽古の本質なんだと実感したりします。
そんな訳で動画なども最初はなるべく見ない様にしています。
体が自然と動く様になってから見て確認します。そしてそこからまた動いてみます。
あまり効率的なやり方とは言えませんが、少しずつ体が馴染んでいく時間を大切にしつつそんなプロセスを楽しんでいます。
ただ居合の場合は良いですが、剣術ではどうしても相手をしてくれる方に負担を掛けてしまいます。
相手をしてくれる方には本当に感謝しかないです。
実は2020年6月7日付けの静稽録「日日是好日」にも同じ様なことを書いています。
基本的にその思いは今も変わっていません。
少し前ですが、これもNHKで「笑わない数学」という番組をやっていました。
数学レベルが私と同じような?パンサー尾形さんが文字通り体で数学の楽しさに触れる番組でした。
番組を観ていてちょっとだけ数学が面白いと思う瞬間がありました。
当時、そんな楽しい時間に出会えていたらもっと数学が好きになっていたかもしれません。