腹が減っては戦は出来ぬ

私がスポーツ自転車を始めた頃の話です。

 

あるベテランサイクリストのブログで「初心者は100km走行を達成出来れば一皮むける」という書き込みを見て、それまでの自身の走行距離を考えれば100km走行はそれほど難しくないのではと思えました。

 

「よし100km走行をやってみよう!」

 

そして大した準備もしないまま早朝から走行開始。

水分補給だけには気をつけながら80kmくらいまでは楽勝でした。

 

「このペースなら130kmくらいは軽いかもしれない♪」

 

そう思った直後にそれは突然やって来ました。

急に体に力が入らなくなって自転車から降りて道端に座り込んでしまいました。どこも痛いところはありません。

 

何が起こったのか分からず、しばらくはボーッとしてました。頭も働きませんでした。

その日は100km走行は諦めてゆっくり自転車を押しながら休み休みなんとか帰宅しました。

 

後日、このことを調べてみたらこれは典型的な「ハンガーノック」であることを知りました。

 

「ハンガーノック」とは体が低血糖状態になることで起きます。要は車のガソリン切れと同じです。

 

「こんなにも突然やってくるんだ〜」

 

体の「ガソリン切れ」なら事前に多少の空腹感があるはずと思っていましたが、それほどの空腹感もなく突然に「ハンガーノック」はやって来ました。

 

「腹が減っては戦は出来ぬ」

 

まさにその言葉通り。

長期戦では水分だけでなく体力消耗に合わせて栄養補給のことも考えて戦わないと勝てないのだということを体で学びました。

 

後日、今度は自分の空腹感、渇水感頼りではなく走行キロ数に応じた栄養補給、水分補給を実施して無事120km走行に成功しました。

 

猛暑が続いております。

ぜひ水分補給だけでなく栄養補給にも留意してお過ごしください。