私は小学生の頃に「英会話」を習っていたため自分は「英語」が得意だとばかり思っていました。
ところが中学校の英語の授業で先生から「君の発音は違う」と言われてしまいます。
今考えればあまりにも「英語」の先生の発音が「ジャパニーズイングリッシュ」過ぎた(笑)
当時の田舎ではまだ小学生が「英会話」を習うような時代ではなかったので「英語」の先生は私の「英会話」が聞き取れず「こいつ何言ってるんだ」という感じだったのだと思います。
その証拠にネイティブの方にはちゃんと通じていましたから。
その時に「英会話」と学校で習う「英語」は別物なんだと「学び」ました。
その後、私の「英会話」はだんだんと「ジャパニーズイングリッシュ」に染まっていきます。
そして社会人になってから社命で神田の語学学校に通うことになりますが・・・
当時は在日米軍向けのラジオFEN放送(1997年からはANF放送)を聞き取る学習法だったのですが速過ぎて全く聞き取れない・・・
完全に私の耳は「ジャパニーズイングリッシュ」になっていました。
さらに語学学校の授業は英語オンリー。休み時間さえも日本語禁止。先生だけでなく他の生徒からも
「in english!」(英語で!)
だんだんと口数も少なくなっていき・・・海外勤務の芽はなくなりました(笑)
最近、静稽会にイギリス人のCさんが入会しました。綺麗な英語を話します。
稽古ではなるべく武術用語そのままで伝えるようにしていますが、なかなか伝わらないのが現実です。そんな時は自分の中で「in english!」が頭を駆け巡ります。当然ですが訳せない言葉もあります。
日本の武術を習うのだから日本語が当たり前というスタンスもありかもしれませんが、少しでも伝われば嬉しいとの思いです。
静稽会には英語が得意な方もおりますので、その方々にお願いしながら稽古を進めています。
私自身も英語表現と日本語表現の違いや新しい発見を楽しみ、悩みながら稽古しています。
例えば「股関節」は英語では「hip joint」と言います。
学校では習わなかった単語ですが、日本語よりも英語の方が正しい位置を示しているような気がします。
Cさんの稽古終わりの「お疲れ様で〜す!」の日本語はとても自然な発音とイントネーションです。
彼女が一番耳にしている言葉であり、発している言葉なんでしょうね。
やはり何事も回数がモノを言います。
ちなみに稽古終わりの「お疲れ様で〜す!」
「in english!」
翻訳アプリでは
「thank you for your hard work」
ん?これはちょっと違う(笑)
やっぱり言葉は文化ですね〜
Cさんは今年の稽古総見に向けて稽古に励んでいます。