今年も稽古総見の時期がやって来ました。設立以来14回目の稽古総見です。
いつも言っていることですが、静稽会の稽古総見は竹の「節」のようなものです。その「節」がより太く大きくなるためには「負荷」が掛からなければなりません。
「負荷」の第一は稽古総見に向けた稽古が濃密になること。稽古総見は1年間やってきた稽古の集大成ですからそこに向けた稽古はさらに凝縮されます。当然、普段の稽古とは違う「負荷」が掛かります。
そして稽古総見には演武を見てくれる人が多いことが必要です。より緊張感が高まるような舞台が「負荷」を増幅します。見られることによって磨かれます。
さらに志を同じくするゲスト方々の存在です。
翡縁会さんの「稽古つぶやき」にはすでに稽古総見に向けた稽古を開始したと書いてありました。
こちらは「負荷」というよりも「励み」と言った方が良いかもしれません。
それらの「負荷(励み)」にどう向き合ったか?
それが稽古総見だと思っています。
そしてそんな稽古総見を楽しめるか?
実はこれが一番大事だと思っています。
「負荷」の局面を楽しめるか?
楽しめたとすれば竹のようなしなやかがまた一つ身についたはずです。
稽古総見ギリギリまで濃密な稽古を積んで、あとは我を忘れて演武することに集中します。
そして稽古総見の後は懇親会です。
志を同じくする方々と食べ物で体を満たし、アルコール(飲めない人はノンアルコール)で心を洗い、この一年をゆっくり振り返ります。
今年の稽古総見もそうなるよう願っています。
2024年9月28日付静稽録「第13回稽古総見」
2018年4月15日付静稽録「稽古総見」