今度のNHK朝ドラ「ばけばけ」は小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)とその妻のドラマらしいです。
「たちまち」という言葉が伝わらないで始まる初回でした。
「私に学があれば・・・」と悩む後の小泉八雲の妻(松野トキ=小泉セツ)。
そんなシーンが自分と重なりました。
最近、静稽会に入会したイギリス人Cさんへの伝え方に悩む私です(笑)
大まかには伝わるけれど、あともう少しのところが伝わらない、伝えられないこのフラストレーション。
でもこの「あともう少しのところ」が一番大事なところだったりします。
しかし考えてみればこれはCさんに限ったことではありません。「あともう少しのところ」が伝わらないのは日本語でも一緒。
「あともう少しのところ」は言葉では伝わらないのかもしれません。
Cさんは今、稽古総見に向けて熱心に稽古に取り組んでいます。出来ないと落ち込み、出来ると飛び跳ねて喜びます。
伝える方もそんなCさんに何とか伝えたいと強く思うようになります。
翡縁会の多々良先生は
「上達に必要なのは熱意と素直さだ」
と言います。
Cさんは自作の刀袋を担いで遠方から稽古にやってきます。
もしかしたらCさんは「ばけばけ」するかもしれません。