赤ちゃんの掌に指で触れるとギュッと握り返してくれます。
とても愛おしく感じますが、実はこれ「反射」なんです。
愛おしく感じているのはこちら側の勝手な勘違いで、赤ちゃんの方は単なる「反射」ですからなんの感情もありません。
「把握反射」と言うそうです。
手の小指側から母指球あたりに指を差し入れると反応します。
母親に抱っこしてもらうための生存本能なんでしょうね。
足でも同じことが起こります。
足に触れるとギュッと指を丸めます。
手は出生後3、4ヶ月、足は9、10ヶ月頃まで見られるそうです。
考えてみれば赤ちゃんは生まれた時には手を握っています。
握っている状態が自然ということになります。
初心者の方は刀の柄を握る時、強くギュッと握りがちです。
しかもどちらかと言うと親指と人差し指側に力を入れて握る傾向があります。
そんな時はこちらから木刀の柄を差し出して木刀と握手する要領で握ってもらいます。
こうすると赤ちゃんの「把握反射」と同じ握り方になります。
刀の柄に小指側から母指球でそっと包むように触れた時の心地良さは赤ちゃんの頃の感覚がよみがえるからなのかもしれません。
この握り方が刀を自在に扱いかつ受けにも強い握りだと分かるのは稽古がもう少し進んだ頃になります。
