街歩きに良い季節になりました。
どうしてここにこれがあるのか?
これは一体なんなのか?
そんな目で街歩きをすると違った景色が見えてきます。
「古を稽(かんが)へ 今に照らす」
静稽会稽古拠点の市川市にある葛飾八幡宮随神門には「四神獣」が祀られています。
「四神獣」とは青龍、朱雀、白虎、玄武のことですが、これらはそれぞれ東西南北を示していて、青龍は東、朱雀は南、白虎は西、玄武は北とされています。
「陰陽五行」が基になっています。
玄武は不動の北辰(北極星)の化身とされる玄武を由来とする北辰一刀流の道場玄武館の由来にもなっています。
また「天子南面す」と言いますが御所の南にある門のことを朱雀門と言います。
江戸城にはかつて西門があり虎ノ門と呼ばれていたそうです。
現代でも白虎の代わりに虎ノ門ヒルズにはドラえもん似?の白い「トラのもん」がいたりします。
元横綱 朝青龍の名前は朝に太陽が登る東と青龍が一体になってます。水に縁の深い龍と江戸城の東側を流れる隅田川。
みんなそれぞれ関連があります。
四神獣は季節や色も表しています。
青春、朱夏、白秋、玄冬
青色、朱色、白色、玄(黒)色
「青春」の語源はこんなところにあったんですね〜
そうか〜「青春」は「春」で「青」だったのかとしみじみ考えたりします。
人生を色や季節で表すとなんだか腹に落ちますが、晩年は冬で黒?・・・それはちょっとさみしい・・・
しかし話はここでは終わりません。
四神獣の中央には黄龍(もしくは麒麟)がいるんです(葛飾八幡宮の随進門にはいませんが)。
色は黄色(金色)。まあ確かに黄龍も麒麟も黄色?
では黄龍の季節は?
季節は立春、立夏、立秋、立冬の直前約18日間の季節の変わり目を指す「土用」なんだそうです。
なるほどよく出来てますね〜
「土用」の「土」の字が示すように「土」の気が盛んになる時期とのこと。
となると玄武の後は黄龍に格上げされて土に還るとか?
「陰陽五行」は万物は「陰」と「陽」の二つの気と「木」(青龍)「火」(朱雀)「土」(黄龍)「金」(白虎)「水」(玄武)の五つの要素から成り立つという考え方です。
あれ?月と日は?
陰の月と陽の太陽(日)ということで曜日の出来上がりです。
そんなことを考え始めるともう止まりません。
実は稽古の中にも陰陽五行はたくさん隠れています。
例えばなぜ武用袴の前ひだは左右で数が違うのか?
そんな発見も含めて稽古を楽しむのもいいかもしれません。
ちなみにヨーロッパの街歩きを100倍楽しむには聖書がお勧めです。
2015.10.17 付け静稽録「天子南面す」
https://www.seikeikai-iai.com/2015/10/17/%E5%A4%A9%E5%AD%90%E5%8D%97%E9%9D%A2%E3%81%99/
