骨に覚えさせる

いっとき話題となった映画「国宝」です・・・実はまだ観ておりません。

 

原作がある映画の場合は原作を先に読むことが多い私です。

実は観たかった映画「宝島」「敵」も原作を読み終わった頃には近くの映画館の上映期間が過ぎていました(笑)

まだ前編までしか読んでいない「国宝」もそんな予感がしています。

 

「国宝」の原作者は吉田修一さんです。

一番好きな作品は「横道世之介」です。その時は読了が何とか映画上映期間中に間に合ったと記憶しています。

 

「国宝」の中で花井半次郎が喜久雄と俊介に日本舞踊の稽古をつけている場面があります。

稽古をつけながら花井半次郎はこんなことを言います。

 

「こうやって裸で稽古させてんのは、骨格を見るためやねんで。筋肉はこれからいくらでも付くわいな。そやから、まずは骨で覚えるんや。-中略-そのギリギリの一番ええ形を骨に覚えさすねん」

と言いながら、たっぷりと墨をつけた太筆を持ってきました半次郎が、喜久雄の肩甲骨にすっと線を引き、「この骨や。この骨に覚えさすねん」

 

読んでいて「骨に覚えさせる」という言葉がすっと入って来ました。

骨を意識することはあっても「骨に覚えさせる」という感覚は新鮮でした。また線を引いたのが肩甲骨というのも「やっぱりそこか〜」と思わせます。

 

確かに形稽古は「骨に覚えさせる」というものかもしれません。